涼しい服の素材で消耗しない夏|夏に馴染むコーデの参考に


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夏の季節に着たい、涼しい服の素材について。服の素材、生地の基本的な違いを書いていきますので、この素材だから涼しい!とかじゃないことがわかると思います。素材を活かした加工技術、混紡技術、組織化された生地、デザインで涼しい服が出来上がります。

涼しい服の素材について。最初に。素材→生地です

涼しい服の素材 シャツ 画像

素材と生地の使われ方がごっちゃになってしまうと混乱すると思うので、最初に書いておきます。素材(コットン、ポリエステル、麻などの天然繊維や合成繊維を指す)→生地(素材から紡績した糸を織り、編みなどで組織化されたモノ)とお考えください。

暑い夏に向けて新たに開発された”○○素材”などは、繊維をミックス、加工して作られた素材です。

業界とは関係ない方に話を戻して、ポリエステルは暑いとか涼しいとかごっちゃになっていることが多く、あくまでもポリエステル素材の使われ方、加工のされ方、他の素材の混紡のされ方、生地の厚さなどで当然変わります。

例を出すと、スポーツウェアで使われるポリエステル素材ですが、激しい運動による汗を吸収、速乾することで効果を発揮しますが、汗をそこまでかかない場合は、暑いだけです。

この場合、ポリエステル素材を使ったメッシュ組織、または生地自体が薄い、リネンと混紡するなどが涼しい服作りになるわけです。

一概に、○○素材が涼しい!(リネンはほぼ除きますね)というわけではありません。素材の特性に合わせて、機能をもたせた企業秘密の技術を季節、デザイン、生地に最適化されていると思っていただければと。紡績会社、生地メーカー、縫製会社、毎年頑張っていらっしゃいます。

念のためですが、化学繊維や混紡素材など、最初から素材と生地が一緒になっているものも多く、現状では、素材と生地を一緒にした表現が多くあり、これは製造しているメーカー、ブランドによって様々です。

服に使われる涼しい素材について(特に夏)

リネン

涼しい 服 素材 リネン 画像

夏の涼しい素材の代表格がリネン。ブランド化している「フランダースリネン」はフランス地方の名前から取られています。「フランダースリネン」はゆるキャラのくまモンを作った水野学さんが監修。

さて、一般的なリネン素材に関してですが、麻糸には独特のふしがあり織物の表面に出てきます。吸水性と放湿性にすぐれていますが、弾性が弱く、シワになりやすい欠点も持ち合わせています。

この欠点をカバーするためにコットン素材を混紡するなどがファッションアイテムに多く登場します。

涼しい服の素材 リネン 画像2

ヘンプ(指定外繊維)

涼しい服の素材 ヘンプ(指定外繊維) 画像

日本での栽培、生産は用途によって可能なのがヘンプ(麻)ですね。法律で定められた条件、機関を通して承諾を得れば、生産が可能なとってもエコな素材でもあります。

今後、世界規模でエネルギーの主力にもなるとずっと前から言われているヘンプも、涼しい服の素材に適しています。アウトドアテイストのブランドやカルチャーを取り入れたブランド、またはエスニックなブランドなどで見ることが多いかなと。

ヘンプの栽培問題に関しては、過去からつながる外交の経済的、政治的要因が非常に強く関わっていますので、ここでは詳しく書きません。昔の日本では当たり前に栽培、生産、市民の生活に使われていたとっても便利な素材だったと書いておきましょう。アッチのイメージが強すぎるためか、偏見持っている人多いみたいなので。

涼しい服の素材 ヘンプ(指定外繊維) 画像2

BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS
BY ヘンプコットン Tシャツ

ポリエステル

涼しい服の素材 ポリエステル 画像

ポリエステルについては最初に例を出したので省略。スポーツではなく、ファッションではスーツのセットアップ、シャツなどに涼しさを持たせる繊維として使われますね。肌着ではワイシャツのインナー、スポーツのインナー、日常生活やスポーツ時のアンダーウェアなど。

417 EDIFICE
EVALET パッカブル2ボタン ジャケット

メリノウール

涼しい服の素材 メリノウール 画像

メリノウールは、最高級に入るウールの種類。オーストラリア、ニュージーランド、フランスが生産のメイン。『モンベル』、『アイベックス』、『ホグロフス』『アイスブレーカー』などのブランドで、カットソーアイテムで登場します。

メリノウールの大きな特徴として、夏は涼しく、冬は暖かい保温性があり、登山、ツーリングなどのアウトドアアクティビティーに活躍する素材ですね。

インナー系のアイテムだけじゃなく、メリノウールを使った靴下製品もあります。冷え性の女性にピッタリ。

Icebreaker(アイスブレーカー)
テックライト ポケット クルー

クールマックス

涼しい服の素材 クールマックス 画像

ビジネスマンの味方!と言える知名度、人気、着心地も十分の素材がクールマックス。スーツのセットアップ、シャツ、ポロシャツ類でお世話になっているメンズも多いかなと思います。

涼しいだけじゃなく、見た目の機能面が決定打かなと。ビジネススタイルにも使えるけど、堅苦しくないカジュアル感、カジュアルなんだけど、ビジネススタイルにも使えるメリットがあります。

TAKEO KIKUCHI
千鳥前開ポロシャツ クールマックス

その他の涼しい服の素材

他には、『モンベル』の「ジオライン」、『ユニクロ』のエアリズムなどがネーミングで有名ですね。セレクトショップのカッコイイセットアップやパンツアイテムには「ソロテックス」などの新素材を使用していたりと、毎年楽しみなラインナップ。

ブランド感や製品感のあるネームはないけど、高機能な清涼感素材のウェアは、夏のシーズンに多くのメーカー、ブランドでリリースされています。

Thumbnail by:MAGASEEK:BY ヘンプコットン Tシャツ

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